東欧編

【ジャブリャク】言葉が通じない、電気もない山小屋へ

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今回色々と衝撃的な体験をしてきました…。
ジャブリャクの滞在は前々回の記事で紹介した街の中心から歩いて20分の宿を3泊と街の中心から9kmほど離れた場所にある宿を2泊予約していました。

どちらもbooking.comで予約したのですが後者の宿は設備の欄に

ネット環境なし

と書かれており部屋の写真も三角屋根の小屋にベットがあるだけだったので2日くらいネット環境がない場所で過ごすのも一興かなと思い予約しました。

小屋に電気がなくてもレセプションの人がいるリビングのような場所はあるだろうし、流石にそこは電気が通っているだろうし、そこで充電できれば仕事もできると思っていました。

一件目の宿から今回の宿まではgooglmapによると歩いて2時間、車なら10分と書いてありました。時間の差がすごい…と思ったのですが、この辺りはバスもなくタクシーを使うのは高くつくそうなので歩いて向かうことにしました。

出発する時間になったのですが外は雨。

タクシーを使うことも考えましたが使うなら行きより帰りの方がいいと思いカッパを着て出発。

犬と共に歩いた雨の道

30分ほど歩いたあたりで二匹の犬が吠えてついてきました。
この犬はこの辺りの家で飼われている犬のようなのですが当然のように放し飼い。

写真は前々日に街を散策していた時に追いかけられて撮ったものです。

怖っ!またかよ!

と思いつつ噛み付いてくる様子もないので気にせず歩き続けることにしました。

この犬のテリトリーから出れば追いかけられないだろうと思っていたのですが、どこまでもついてくる。
ついてくるというか、前を歩いたり離れ過ぎたら僕を待っている様子で、側から見たら僕が犬の散歩をしているように見える状況。
牡と雌が一緒にいたのですが、雌は途中でどこかへ行ってしまいました。

結果、雨の中を目的宿までの2時間半の道をずっと一緒に歩きました。
途中広場を見つけたら走っていって転げまったりと1匹で無邪気に遊んでいました。
なぜついてきたのかはわかりませんでしたが終盤は友情が湧いてきました。

宿に到着、衝撃のウェルカムドリンク

雨の中2時間半歩いて帰りは絶対に車使おう…と思いながら宿の敷地に入るとお兄さんが「予約してる?名前は?」と聞いてきたので伝えるとアチョー!と謎の格闘ポーズをとってきたので何事?!と思いつつもこちらもアチョーと真似して応戦しました。

そのあとハハハと言いながら僕の小屋に案内してくれました。何だったんだ…

 

案内された小屋はまさに小屋。
わかってはいましたが電気もなく、ベットと椅子があるだけの部屋でした。

荷物を置くとお兄さんが何かを言いながら別の大きな小屋の方を指差して行くように促しました。ここでわかったのですがこの人ほとんど英語喋れないようです。モンテネグロ語のみ


小屋に行くと小屋の中はキッチン件ダイニングのような場所で、お兄さんのご両親らしき二人がいました。このお二人は息子さんよりさらに英語がわからないようでした。というか滞在中一切英語を喋っていませんでした。

*ここから下の話言葉はジェスチャーなどで何となく意味を把握しているだけです。

入るなり僕のカッパを触って「濡れてるから乾かしてあげるから脱いで」というような事を言われました。
カッパを脱いで渡すとキッチンのコンロの前にかけて乾かしてくれ、座ってと席に促され座っているとショットグラスに透明の液体を入れて出されました。

と思いつつも出されたからには飲もうと口に入れるとまさかのラムのストレートでした。ウェルカムドリンクにこれ?!と思いつつも雨で冷えた体にはいいなと思いながら飲み干しました。
さらにその後コーヒー、チャイを立て続けに出されました。飲み物オンパレード!コヒーカップは欠けている…

戸惑いつつもありがたくいただき座って部屋を改めて良く見てみました。

 

コンロは薪で火を起こしている。
コンロの奥にはキッチンがあり、横には謎のチーズらしきものが垂れている。
テーブルの上にはラジオと電池式のランプが置いてある。
おじさんが持っているのは旧型の電話かける機能のみの携帯電話。

すごい場所に来てしまった…!と思いました。このご家族は電気をあまり使わない生活をしているようです。
(後で別のバーのような場所はコンプレッサーがありコンセントがあることを発見しました)

NHKの番組で見たチベットの山奥の家ってこんな感じだったなーと考えながら
想像していたの何倍もの昔ながらの生活を目の当たりにしてすこし笑いが混みげてきました。

おそらく日本のど田舎でもここまで昔ながらの生活をしている人は少ないというレベル
で逆に誰がbooking.comに登録できたんだ?と思いました。

この家の家族構成

コミニュケーションはとりあえず名前からだ!と名前を聞きました。
そのほかに滞在中にここで働いていて名前を聞いた人と何となく感じた家族関係

父:マルコ

ソファーに座り管を巻いていたおじさん
日本人と伝えると「ホンシュウ、キュウシュ、シコク」を繰り返していた。北海道は?
60才くらい?

母:忘れた

色々と親切にしてくれる。控えめな性格

息子1:アレキサンド

会って早々アチョー!と言ってきた。
他の人と比べると若干英語が喋れる。
30歳くらい

息子2:ミロセ

日本人と伝えると「ヒロシマ、ナガサキ」と言っていた。
たぶんアレキサンドの兄で100mほど離れた家に住んでいるっぽい

孫?:スレチコ

15歳の太った坊主
昼は牧場の仕事を手伝いに来ている。腕相撲の勝負を仕掛けてきた。
たぶんミロセの子供で100mほど離れた家に住んでいるっぽい

大自然に囲まれた牧場

飲み物を出された後も座っていたところ宿泊費を払うわけでもなく、特に何かを言われるわけでもない謎の時間が流れたので外に出てあたりを見て回りました。

 

トイレとシャワーがある小屋とこの敷地の中で1番大きな小屋。
この大きな小屋はバーになっていて夜には地元の人が来たりもしていました。

扉を留める鍵が曲げた釘という田舎っぷり…!

 

山と丘という大自然に囲まれた広大な場所

地元のおじさんと酒を飲み交わし、自家製チーズを頂く

夜にこの辺のおじさん3人が来てお酒を飲んでいたのでアレキサンドに呼ばれました。
参加して瓶ビールを2杯ごちそうになりました。
1人がまあまあ英語が喋れたので何とかコミュニケーションをとっていました。

 

この辺りの伝統楽器を弾いてくれました。

弦と弓を擦り合わせて音を出す楽器で馬頭琴に似ている感じでした。

頭の部分にヤギの装飾がされていてカッコよかったです。

1時間ほど話して3人が帰るということでお開きになり、僕も自分の小屋に戻ったのですがカッパを乾かしてもらっていたことを思い出しご両親がいるキッチンダイニングの小屋に取りにくとまたもや座って、座ってと中に通され、座ると自家製のチーズとパン、燻製ハム、グァバジュースを出して頂きました。

正直17時くらいに夜ご飯を食べていたのでお腹いっぱいだったのですが断るわけにもいかず頑張って食べました。

途中からアレキサンドも戻ってきて、ラジオが流れる中コンロの焚き火がパチパチと音を立てているとてもいい雰囲気の家族団欒の中になぜか一人部外者がいるという謎の構図に…

話している言葉はわかりませんでしたが暖炉の火が暖かく居心地が良かったのでゆっくり過ごし、ご飯を食べ終わるとみかんまで出していただきました。

みかんを食べて部屋に戻って就寝しました。
次の日の昼にはドーナッツのような物とラムのショットをまた頂きました。
この組みわせは正しいのか…?

牧場で出会った動物たち

まとめ

と、このような場所で2泊しました。

充電ができたのでネットがなくてもブログの筆記や絵を描くことができましたが鉛筆とノートで馬や牛をスケッチしたり、原っぱをぶらぶらと歩いて風景をスケッチしたりと充実した時間を過ごしました。

5時ごろには寒くなり、暖をとる手段が服を着込むか毛布にくるまるかしかなかったりシャワーからお湯が出なかったりと大変なところもありましたが、柵のない敷地を馬が行ったり鶏が来たり、牛が歩いたりと普通に生活していたらなかなか経験できない体験をさせてもらえました。

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