ポルトガル編

【シントラ】ロカ岬を目指して。恐怖の村

投稿日:2018年8月13日 更新日:

前回の記事ではシントラで宮殿や城塞跡地を見たところまで書きました。

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シントラからロカ岬までの道のり

道のりはこんな感じです。徒歩3時間、ちなみにバスで行くと35分らしい…
が、早いからと言ってバスや電車を乗っているばかりでは冒険とは言えない!と、いうことでロカ岬を目指して19時半に出発。

この日3時間歩かなくても疲れたらどこかで寝て次の日続きを歩けばいいかな、くらいに思って出発。

この時はまだ、夜にあんな恐しい体験するとは思っていませんでした…

 

グーグルマップに従ってしばらく歩くと人気のない道にどんどん案内されていく、挙句こんなとこ通れるの?と思うような道まで。それでも抜ければ大きな道路に繋がっているのでさすがとしか言いようがないですね。Google翻訳といい、Googleマップといいやはり革命的ですわ

大きめの道路に出てたのでここからしばらくはこの道路に沿ってずっと歩く。
道路の真横に線路が走っているのですが柵や金網がなかったので線路の上を歩きました。★スタンドバイミーごっこポイント

親切な通行人イベント発生!

通りを30分ほど歩いていると後ろから来た車が停まってくれて話かけてきました。

どこまで行くんだ?乗って行くかい?
NPC
なるほど、そこまではいかないけど次の村までなら乗せてってやるよ
NPC

と言ってくれたのでありがたく乗せてもらうことに。
運転しているのは40歳ぐらいのおじさんで助手席には多分娘さんであろう女性が座っていました。2人はこの近くの街の住人で仕事帰りで、僕が大きな荷物を背負って歩いていたので停まってくれたそうです。ロカ岬で寝袋で寝る予定と伝えると

あの辺りは風がすごいから手前の村で寝たおうがいいよ
NPC

と教えてくれました。

別れ際に撮った一枚
次の村までだったので車内にいたのは10分ほどでしたが歩いていたら30分以上はかかっていたであろう所をショートカットできました。
度々思いますがこういう親切を受けるといつか自分も誰かにしてあげたいなと思いますね。

街灯のない道をひた歩く

 

あたりもすっかり夕闇になり、大きな道路から逸れ進んでいました。

 

村から次の村まで繋がっている舗装されていない道に入った途端街灯が一切ないゾーンに突入。
カメラでは集光して明るいですがもうほぼ真っ暗。
幸いにも道の土が白いので道ははっきり見えていたので暗闇の中を30分ほど歩きました。

ここで野犬に遭遇したらやばい…等を考えながら歩いていましたが、この辺りで孤独感が押し寄せて来たのとロカ岬まで30分ほどのところまで来ていたので村に入り寝ることにしました。

ULGUEIRA/ウルグエイラ村

写真は次の日の朝に撮ったもの
ウルグエイラという小さな村をこの日のゴールにしました、出発から2時間半の22時に到着。
この時は村に入ると犬の鳴き声が結構するなくらいにしか思っていませんでした

村の中心に協会と広場があったので広場の芝生で寝ることに、近くに水道があったので水を汲んでいると背後から足音が…

タッタッタ

振り返ってみると足元に首輪をしたビーグル犬がいました。
すぐ近くにいたのでびっくりしましたが少し匂いを嗅いでどこかへ行ってしまいました。

と思いましたが深く考えていませんでした。

ヨーロッパに来てから人間に慣れている大人しそうな犬は撫でたりしていますが基本的には犬との接触を避けています。と、いうのもぼくは狂犬病の予防接種を受けていないので犬に噛まれてその犬が狂犬病の場合だと割とやばい。
狂犬病が人間に感染して発見が遅れると結構な確率で死に至るので海外で犬や猫に噛まれた場合すぐに病院に行くのがセオリーになっています。
日本の犬は狂犬病の予防接種が義務づけられているので日本で人間の狂犬病被害は無くなったのですがヨーロッパでは狂犬病の犬がいる可能性がまだあるらしい

犬への注意

今思えば飼い犬なので野犬よりは確率はかなり低いとは思います。が、その時はそこまで考えていませんでした、普通に噛まれるだけでも危険ですし。

寝る前にあたりを見て回ろうと思い歩いていると100mほど離れた家から犬の吠える声が。
この辺犬多いなと思って見てみると

鎖に繋がれていない二頭の犬がこちらに向かって吠えながら走って来ている!

僕から4mくらいのところで停まってかなりの剣幕で吠えて威嚇してきました。

と思いながら高いとこに避難し目を合わせないようにしてその場から撤退。

こっわー…!と思いながら広場に戻り、カバンから寝袋を出してマットを敷こうとして顔をあげると…

今度はダルメシアン犬と巨大な犬が戯れながらこっちに向かって走ってくる!

巨大な犬は本気で戦っても絶対勝てないオーラが漂ってる頭のでかい闘犬っぽいやつ!

持っていたマットを盾がわりにして動かず棒立ちで固まっているとダルメシアン犬はすぐ近くまで来て寝袋や足元を執拗に嗅いでいましたがしばらくすると去って行きました。巨大な犬は興味がなかったのかあまり近づいてこなっかたので本当によかった…

リードにつながれていない犬が徘徊している。
旅始まって以来の恐怖感、人間は武器を持ってなかったら犬だろうと勝てないっすね。
寝ている所を襲われたら人たまりもない、塀の上で寝た方がよっぽど安全だわと思い犬に襲われない安全な場所に寝床を変更することに。
広場の真ん中に柵で囲われたスペースがあったのでここなら入ってこないだろうと、その中で寝ることにしました。

こちらが次の日撮ったそのスペースと寝床。ここで就寝したのですが、結果的に風と犬の吠える声であまりよく寝れませんでした…
この街はほんとうに怖すぎでした。

日本は逆に犬や猫に対して過保護になっているとは思いますが、犬を繋いで管理しないというのは犬に対しても、人間に対してもかなり危険な気がするのですが…。改めて海外では日本の当たり前が通じないだなと実感しました。田舎ならではとかそんな感じなのか??

つづく

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